平成27年9月17日 産業都市委員会

◆委員(井上ノエミ君)
すみだ中小企業センターですが、墨田区の産業構造も大きく変わってきていますので、ぜひ、大胆に見直していただきたいと思います。中小企業センターは、墨田区のものづくり支援を目的として始まりました。ただ、最近では、サービス業が多くなっています。また、墨田区は、国際観光都市になっていますので、観光に関係したサービス業も多くなっています。墨田区として、サービス業に対する支援を、今後、もっとやっていく必要があると思います。
そこで、お伺いしますが、これまでサービス産業に対する支援は、どの程度やってきましたか。そして、今後は、どの程度まで増やすことが望ましいと思っているのか、お伺いします。

◎産業観光部長(小暮眞人君) 
サービス業や観光産業に対する支援ですが、中小企業センターは、今、委員ご指摘のとおり、ものづくりが中心でしたので、そうした全般的なほかの商業も含めた産業という部分では、商工相談、あるいは融資関係の相談などをやってまいりました。
ただ、ご指摘のとおり、産業構造が二次産業から三次産業に大きくシフトしており、中小企業センターの見直しに当たっては、そういうほかの産業も含めて支援できるようなものを考えていきたい。それが今回の方向性でございますので、この線に沿って、いろいろな関係する団体、企業の方のご意見を聞いて、できるだけ多くの方に納得いただけるような案をまとめていきたいと思っております。

◆委員(井上ノエミ君) 
サービス産業でも、レストランなどは、ほとんどが零細企業です。東京オリンピック・パラリンピックもありますから、外国のメニュー作成や、従業員に対する簡単な外国語のトレーニング、おもてなしの方法など、大事な分野だと思いますので、是非支援してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎産業経済課長(郡司剛英君) 
まさに、委員おっしゃるとおり、国際観光都市を目指す本区にあっては、インバウンド対応という側面からも、ご指摘の問題というものは喫緊の課題だと認識しております。
現在、私どもでは、「食のまちめぐり推進事業」というものをやっておりまして、そこで、外国語メニュー作成支援等を行っているほか、外国人から見た日本といった観点から、さまざまな啓発講座を行っているところです。
2020年を見据えまして、今後ともさまざまな支援事業を行ってまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
よろしくお願いします。
今、どこでも人手不足で大変です。中小企業で働く人を見つけることは、大変大きな問題です。高校や大学と連携して、まず、インターンシップで働いてもらって、仕事に興味を持ってもらうことがいいと思います。これまでも、インターンシップをやってきたと思いますが、成果は上がっているのか、お伺いします。
また、うまくいっていないのなら、どうすればよくなるのか、お伺いします。

◎生活経済課長(高橋政幸君) 
就労支援に関するお話でございますので、生活経済課からお答えさせていただきたいと思います。
現在、中小企業を支える若者を発掘しまして、就労へと結び付けていく取組につきましては、個別相談やセミナーのほかに、求職者が実際に中小企業の現場を訪問して、若手社員の話を聞くことによって、その中小企業の魅力を発見したり、理解していただいたりする取組も進めているところです。
こうした一連の若者サポート事業につきましては、平成26年度で59名の方が就職したという実績があります。また、委員のご質問にもありましたように、高校や大学と連携したインターンシップと、そういうスタイルではありませんが、今年度から、ものづくり企業を支える若者人材を都立城東職業能力開発センターと連携をしながら、職業体験をしていただいて、就職に結び付けていくといった取組を進めております。けれども、人材をいかに掘り起こしていくのかが、やはり鍵になりますので、今後、こうした就労支援のPRに力を入れて、委員のご指摘のとおり、成果が上がるように努力をしてまいりたいと考えております。